診断士試験効率的勉強法!中小企業診断士 【2次試験解こうぜ】平成29年度 事例Ⅰ

コロナウィルスの影響がすごいですね。

在宅・テレワーク・時差出勤と企業もいろいろな対策を講じていますね。これを機にぼくの大嫌いな満員電車とか消えてなくなってほしいと思います。日本の恥と闇以外の何物でもありませんからね。

 

さて、中小企業診断士2次試験。不定期ですが、実際に2次試験を解いていきたいと思いますf:id:setagayadezil:20200301004059j:image

これまでにお話させて頂いた問題文の読み方や解法テクニックとかを試験でどうやって使っていくのか、のエッセンスもお伝えできればと思います。

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今回は平成29年度の事例Ⅰ(組織・人事)で行ってみましょう。

この年の問題はぼくが落ちた年。ああああ、なんか嫌な記憶が蘇りますなぁ。記憶から抹消したい。あのふざけた不合格通知によれば事例Ⅰは「A」。一応合格点には達していたようですが、自分の当時の感触としては「うーん、イマイチ?」でした。

 

ちなみに事例ⅠのA社は「菓子製造業」。試験直後に某掲示板で「大分県のざびえるじゃない?」と言われてました。確かに調べてみるとそんな感じがしますね。

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さて、それでは以前お話したステップでやってみましょう。試験時間は80分なので、サクサクやらないといけないですね。

 

 

1. 第一段落サクッと読んでみる!

まずは第一段落を読んで、どんな会社なのか見てみましょう。

■菓子製造業、2000年の創業です、と。

地元での認知度高い高級菓子。これは強みですね。

■非正規社員の方がかなり多いですね。

■全国展開に向けて新商品開発中、中堅菓子メーカーを目指している

まぁこんな感じですね。

 

2. 設問読んで型はめ開始!

第一段落の内容を踏まえて設問を読んでいきましょう。それと、事例Ⅰのテーマを外さないように大きく「組織・人事」と上に書いときます。

①第1問

A社が主力商品を再び人気商品にさせた「最大の要因」を100字で。

ちょっと悩ましい感じ。「最大の」というのが面倒です。要因が効かれているのであれば100字なので「要因は~~~×2個か3個」でOKなのですが。

最大ということなので、これを意識して「要因は~~」で100字に出来るか考えてみましょう。

②第2問

少人数正規社員運営の経営体制の特徴を100字で。

これは素直に「特徴は~~×2個か3個」ということにしておきましょう。

③第3問

A社の工業団地移転による戦略的メリットを100字で。

ここもオーソドックスに「メリットは~~×2個か3個」。

④第4問

全国展開での障害となるリスクの可能性を助言、100字で。

うーん、障害となるリスク?っていうのが微妙な表現ですが、とりあえずは「リスクは~~×2個か3個」。

⑤第5問

A社存続への組織的課題を分析、150字で。

150字というと結構長いです。組織的課題となっていますが、150字だと4つか5つみたいになってしまうので、ここは組織面と人事面で多面的に攻めてみるのも一案。ということで「A社存続の課題は①組織面で~~×2個、②人事面で~~×2個」で置いておきましょう。

 

3. 問題文読み込み!

さて、設問も頭にいれつつ問題文読んでみましょう。強み・機会を赤弱み・脅威を青時制をマーカーでチェック。

又、その他気になるところは適宜線や丸を付けたり、メモ・コメントを書き込む感じ。実際に解答を書く際に出来るだけ何度も読まないようにしておきたいです。

細かくなるので実際の問題文への書き込みがこちら。なんとなくこんな感じ。

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4. いよいよ解答の形つくり!

これまでが準備です。ここまで大体15分か20分くらいで終えたいところです。設問の型はめと問題文内容をベースに解答を上手く表現していきましょう。

①第1問

型は「要因は~~」でしたね。最大の要因というのが制約条件です。通常であれば多面的にいくつか書くのですが、「最大の」を意識するとなれば、最大の要因に対していくつかのサブ要因を修飾語的に使うといいかも知れない、と考えました。

 

まずは最大の要因。これは第5段落(企業経営者としての~~の段落)と第6段落(製造設備面の~~の段落)に書かれている以下表現に着目。

 

第5段落「主力商品だけに絞って

第6段落「商品アイテムを主力商品だけに限定して

 

この事例は組織・人事ですが、この部分はちょっとマーケティング的です。本来はマーケ要素は出来るだけ避けたいのですが、第2問と第5問が明らかに組織・人事面の設問となっているので、第1問くらいは良しとします(それに組織・人事的な内容が「最大の要因」になるほどパンチが効いていない印象もあるので)。

 

このことから、最大の要因は「主力商品に集中した事業展開」と捉えます。

ただし、事業展開をした結果なんなの?ということになるので、これに事業承継したX社の顧客を承継したというニュアンスを付け加えると流れ的にはOKではないかと。

 

次は最大の要因を修飾するサブ要因をチェック。要は「どうやって主力商品中心にしていったのか」という点。イメージとしては「強みを生かす」ということで赤線で引いた部分を中心に抽出します。

 

第3段落(長期的な景気低迷期~~の段落)、第4段落(その商標権を~~の段落)、第5段落の以下表現も使えるかな?

第3段落「X社時代から、現在の主力商品の認知度が地元で高かった

第4段落「A社社長がX社の社員であった

第5段落「X社で共に働いていた仲間7名」、「商品名を冠にした新会社設立

 

つまり「経験を持つ元X社社員が知名度の高い商品名を関した会社設立をした」ということになります。

 

又、強み面では第5段落、第6段落にもこんな表現が。

第5だん「自動化によって効率性を高められるようになった

第6段落「かつての商品に勝るとも劣らない品質や食感を確保

 

なるほど。「昔ながらの品質が食感実現」「自動化も実現させた」という感じですね。

ということで、これらを最大の要因につなげる形で書いてみると:

 

要因は、経験を持つ元X社社員が中心となり知名度の高い商品名を冠した会社設立し、昔ながらの品質や食感を機器購入や自動化で実現させ、「主力商品に集中した事業展開」を行うことでX社顧客を承継したことである。

(99文字)

 

ポイントは最大の要因を「」で強調しつつ、サブ要因をその修飾語的に入れ込んでいる点ですね。

では次。

 

②第2問

型は「特徴は~~×2個か3個」でした。コンパクトに書けば3個くらい入れたいところ。

事例Ⅰらしく、組織に関する問題です。

よく事例Ⅰでは「体制」という言葉が登場しますが、これは「組織体制」と考えてOKです。今回は経営体制が聞かれていますので、組織的な観点で考えていきましょう。

 

第2段落(現在、A社の組織は~~の段落)によると、

「機能別組織」

「専務をトップとした営業部門」

「非正規社員は交代勤務」

「非正規社員は補助業務」

と書かれていますね。このあたりから導き出されるのは、

■非正規社員が補助業務、つまり正規社員はコア業務に集中できる。

■機能別組織は意思決定が早い。

■非正規社員は交代勤務なので、流動性が高そう。

これらをもう少し端的にキーワードでまとめると、

分業体制

迅速な意思決定体制

負荷調整の柔軟体制

といった感じでどうでしょうか?

 

100字でまとめると:

 

特徴は①補助業務を非正規社員が担い、正社員がコア業務に集中できる効率的な分業体制、②社長と専務への集権的機能別組織による迅速な意思決定体制、③非正規社員の流動的活用による負荷調整の柔軟体制、である。

(100字)

はい次。

 

③第3問

型は「メリットは~~×2個か3個」でした。ここも出来れば3つ書きたいです。

工業団地移転関連は第6段落に書かれていますので、基本的にはここを纏めていけばいいわけですが、気になるのは設問の「戦略的メリット」という表現。ナニコレ。

 

戦略、もう少し砕いて言うと、「何を目指すのか」にも関連しますね、第1段落にも書かれていますが、A社の目指す姿は「全国展開」です。

 

ということは、工場移転のメリット(複数)が「全国展開に資する」という形で纏められると戦略的メリットの雰囲気が出るんじゃないかと。

 

まずは第6段落からメリットネタ探ししてみましょう。

■「HACCP準拠」

■「かつての商品の勝るとも劣らない品質や食感」

■「日産50,000個体制に整備」

これらは強み系ですね。ではこれをもう少しキーワード的に落とし込んでみます。

HACCP準拠による食の安全確保」

かつての商品に匹敵する品質や食感の確保による高品質化

効率性向上で日産5万個を可能とする量産体制確保

 

これらを組み合わせて全国展開を掛け合わせるとこんな感じ。

 

メリットは①HACCP準拠による食の安全確保、②かつての商品に匹敵する品質や食感確保による高品質化、③自動化による効率性向上で日産5万個を可能とする量産体制確保で売上増と全国展開を可能としたことである。

(100字)

ついでなので「売上増」も入れておきました。すでに実現した内容ですね。

では4問目に。

 

④第4問

型は「リスクは~~2個か3個」。ここも3個狙ってみましょう。

全国に出ていく場合のリスク、つまり事業を拡大していく上でのリスクを診断士の立場で助言せよ、と。診断士の立場で、とついていますが個人的にはこれは気にしなくて良いと思います。というのも、どの設問も診断士として分析して助言している話なので。

 

さて、ここは「リスク」と書かれていますが、問題文中の弱み(問題や課題)を探してみるのが良さそうです。全国展開すると弱みが顕在化するのでは?という考え方です。青線で引いた部分をチェック。

 

第2段落「自社店舗による直接販売は行っていない」

第3段落「販路拡大・生産力増強のための過剰投資」(X社の例ですが)

第7段落「主力商品に依存」

第8段落「戦友の多くが定年退職」

このあたりでしょうか。4つもありますね。ではキーワード化。

自社店舗を持たない為、首都圏出店のノウハウ不足

過剰投資による資金繰り悪化

主力商品依存による独自商品開発力不足

経験持つ社員の退職による人材不足

 

ちなみに第3段落の過剰投資はA社ではなくX社の例なので、直接はA社の弱みにはなりませんね。但し、診断士試験2次では「良い例はマネする、悪い例はマネせず回避する」という考え方も重要なので、悪い例として気を付けておく(=リスク認識しておく)のが良いかと考えました。

 

では纏めてみると:

リスクは①自社店舗を持たない為、首都圏出店のノウハウ不足、②販路拡大への過剰投資による資金繰り悪化、③主力商品依存による独自商品開発力不足、④経験持つ社員の退職による人材不足、等である。

(93文字)

 

 93文字で4つ入れ込めました。ちょっと詰め込み過ぎか・・・?

次、ラスト。

 

⑤第5問

型は「A社存続の課題は①組織面で~~×2個、②人事面で~~×2個」。150字という長めの設問です、長くても配点は20点なんですけどね。

設問には「第三の創業期ともいうべき段階を目前にして」とか書いてますが、とりあえずあまり意味はなさそうなのでサクッと無視しましょう。ポイントは「A社存続にとって懸念すべき組織的課題」です。

 

尚、この設問では「課題」だけが聞かれているので、素直に課題を答えましょう。無理して対応策まで書く必要ないですね。

 

ちなみに診断士試験というか日本語で間違えやすいのが、課題と問題。これらを混同すると恐らく減点(というか加点されない)される可能性が高いので気を付けましょう。

 

課題は「将来やらなければならないこと」

問題は「現在起きていること」

という感じです。例えば「人材不足」は問題です。「人材不足解消」は課題です。つまり課題には少し対応策ニュアンスが入っていたりしますね。

 

さて、組織と人事の両面で書くとして、以下をまず理解しておきましょう。

 

■「組織」は以下4つの切り口で頭を整理

部門(構造)・階層・権限・コミュニケーション

■「人事」は 以下4つの切り口。

評価・報酬・採用(配置・雇用)・能力開発(研修)

 

大体の問題はこれで対応できてしまいます。 

 

A社全体の課題はこれまでの設問と解答や、問題分から以下と考えることが出来ます。

■販路拡大(全国展開)

■独自商品の開発

■人材不足解消・ノウハウ承継

これらを組織・人事面で料理する感じで行きます。

 

組織面から。

■部門切り口では、部門新設で上記課題を解決できるのか、を考えてみましょう

販路拡大するにはやはり営業部門強化が必要でしょうし、商品開発のための開発部門も必要そうです(今は開発部門なし)。

■階層は基本的に中小企業では階層設定するほどの人員数や部門数がないので、あまり登場しません。

■権限は「適切な権限移譲による意思決定の迅速化」が大抵のパターンです。先ほど部門新設も課題としたので、これら部門にも権限移譲しときましょう。

■コミュニケーションは「情報共有」や「定期会議の開催」あたりが使いやすいです。

 

次に人事面

■評価と報酬は連動することが多いのでまとめてしまいましょう。これら切り口は今回あまり関係なさそうではあるもの、字数に余裕があれば「成果主義・適切な評価」を入れておきましょう。

■採用(配置・雇用)切り口では、経験を有する社員の退職がありますので、これを補う形での「経験者の採用」も課題になります。又、配置では「適材適所」というのも自由に余裕があれば入れておきます。

■能力開発切り口では、ノウハウ承継に向けた「OJTの実施」や「マニュアル化」が有効です。その他研修も触れておきたいですが、修飾語として「営業力強化」といったA社に関連する内容を入れてみましょう。

 

これらを一気に150字で纏めてみましょう。もはやここまでくると気合と気力も大事です。

 

A社存続への課題は①組織面では案路拡大に向けての営業部門強化、独自商品開発に向けての開発部門設置、各部門への業務権限移譲と情報共有会議等実施、②人事面では技能承継のためのOJT制度やマニュアル化の実施、経験者の採用や適材適所な配置、営業力強化等の研修実施、成果主義的な評価制度の導入、等である。

(148文字)

 

ちょっと詰め込み過ぎた感もありますが、A社に関連する内容ベースで書いてみました。

 

 

これで5問すべて解答終了です。

これら解答はそれなりに時間をかけて作ったものなので、実際の試験会場でここまで考えて練って書くことは難しいと思います。その中でも出来る限り題意を外さずに、具体性と説得性を持った解答をコンパクトに書いていくことが必要ですね。

 

1年目に受けて落ちたときはここまで体系立てて解答を組み立てることはできませんでした。これが最初から出来てればなぁ、という感はありますが、まぁ過ぎたことだし。

 

さて、不定期ですが、次は29年事例Ⅱも解いてみたいと思います(出来るだけ早いうちに)。

 

  

ざびえる (12個入り)

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