中小企業診断士 【2次試験解こうぜ】平成29年度 事例Ⅳ(その3)※まだ続くのか・・・

ちょっと事例Ⅳ解こうぜが予想以上に長期化しております。というか、やっぱり事例Ⅳを80分で完ぺきに解き切るのはなかなか難易度が高い・・・。

 

ここでお話している「解こうぜシリーズ」は時間制限なく、じっくり試行錯誤したりしながら解いた答案なので、80分の時間制限でここまでたどり着くのは相当難しいです。

しかも実際の試験は当然ですが初見。しかも試験会場の独特な緊張感もあり、更には事例Ⅳは最終科目で多分ヘロヘロ。

まぁ勿論受験している全員が同じ条件なんですけどね。

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というわけで、結果的に小出しになっちゃってますが、診断士2次試験平成29年度事例Ⅳ解こうぜ、第3弾。今回は第二問を解いてみましょ。

前回2回分はこんな感じ。

www.setagayadezil.com

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4. いよいよ解くよ!

第2問

第2問は予測資料からPLを作ったり、営業利益を出したりする問題。要素としては設問1が固定費・変動費分解系設問2はクソゴミ系という整理です。マジで設問2はゴミというかこんな設問考えるやつは頭がおかしいとしか思えない悪問だといまだに思っています。

では前向きに取り組んでみましょう。

(設問1)

主力事業である染色関連事業の来年度の予測資料を基に簡易PLを作ります。予測資料は長々と固定費がどーのこーの、変動費がどーのこーの書いてあります。

これがまたちょっとトリッキーで、慣れている人なら落ち着いて対処できるのですが、固定費と変動費がどういうものなのかきちんと把握していないとやられてしまう問題となっていました。

まずは予測資料の内容を整理(単位の百万円は省略で)。

■当年度のPLの売上原価3,326のうち、1,650が固定費。つまり残り1,676が変動費。

■同販管費270のうち、120が固定費。つまり残り150は変動費。

■売上原価の固定費が100削減される。

■同売上高の60%を占める大口取引先向けの納入価格が3%引き上げ。

■変動製造費が材料価格高騰で5%上昇。

■他は当年度と同じ。

 

なるほど、こういう条件ですね。

さて、解く前に変動費・固定費問題(固変分解系)の注意点を一つ。

変動費は売上数量とリンクし、価格とはリンクしない

これに尽きます。この設問でもまさにこの部分が問われています。

変動費というのは売上高に比例して増減する費用と一義的には習うわけですが、そもそも売上高=単価 x 数量に分解できます。端的に言えば、数量が増えるとその分手間暇(=コスト)かかるよね、でも価格が上がっても手間暇かからないでしょ、というお話です。これをお忘れなく。過去にもこの考え方を使う過去問も出ていますし、一番ひっかけやすいポイントでもあります。

じゃあ計算してみましょ。

 

【売上高】

売上高は60%の大口取引先の納入価格3%UP、その他は「当年度と同じ」として計算します。

3,810 x 60% x 103% + 3,810 x (1-60%) = 3,878.58

オシマイ。

 

【売上原価】

ここがさっきの固変分解の考え方を使うところ。

まずは固定費。100削減とのことで1,650-100=1,550。

変動費は「納入価格が上がっても数量は増えていない」ことに注意。売上連動で変化しません。一方変動製造費用が5%上昇とか言ってます。これも分かりにくいのですが、これ以上の記載はないので、変動費1,676 x105% = 1,759.8。

1,550+1,759.8 = 3,309.8

はい次。

 

【売上総利益】

単なる引き算。3,878.58 - 3,309.8 = 568.78

 

【販管費】

これもひっかけ問題。今回は変動費が売上高に連動しないので、販管費は他に記載ないため、「なにも変わらない」が正解と思われます。ということで270.

 

これらを纏めて、小数点以下四捨五入も忘れずに。

 

売上高   3,879

売上原価  3,310

売上総利益    569

販管費      270

営業利益     299

 

(設問2)

今度は新規事業の発電事業。っていうかイキナリ発電とかやるなよ、と言いたい、正直。

この問題は解釈が非常にしにくい、というか問題が完全に説明不足じゃないの、と思ってます。実際に予備校の解答速報でも解釈が割れていたような記憶あり。なので個人的に悪問認定しておきます。このゴミ問題が

 

予測資料を整理。

■商業運転での発電単価は1kWhで33円、売電量12百万kWh

■年間変動費は試運転時60、商業運転時210(※)

■年間固定費は370

実は条件は極めてシンプルで、ほぼほぼ算数の問題レベルです。但し、※の部分の解釈が分かれるところ。

問題文で試運転は半年、商業運転が残り半年、と第4段落に書かれています。

ここで言う試運転60と商業運転210は半年ベースなの?それとも年間ベースなの?という疑問があります。

これを一年ベースだと解釈すると、費用は30と105になったりしますし。

ここでは半年ベースでの費用と解釈して先に進みます。

 

【売上高】

33 x 12 = 396

【変動費】

60 + 210 = 270

【固定費】

370

【営業利益】

396 - 270 - 370 = ▲244

 

解釈さえ決めてしまえば超簡単。

 

(設問3)

設問2で混乱しなければ単純な一次方程式の問題。こっちは売電量が数量に相当するので、変動費を売電量にリンクさせていきます。

条件は

■差来年度は年間売電量が40百万kWh

■まずは単価は設問2と同じ。

■その後損失にならない売電単価を算出する。

という感じです。

 

【売上高】

40 x 33 = 1,320

【変動費】

設問2で12kWhで210だったことを使って、

210 x 40 / 12 = 700

【固定費】

そのまま370

【営業利益】

1,320 - 700 - 370 = 250

 

次に損失にならな売電単価を求めます。この単価をAと置いて、

【売上高】

A x 40

【変動費】

同じく210 x 40 / 12 = 700

【固定費】

同じく370

【営業利益】

A x 40 - 700 - 370 = 0

 

ということでAを算出すると26.75円となります。

問うているのが「何円を下回ると損失に陥るか。~~なお、売電単価は1年単位で設定されるものとする」ということで、答えは27円、ということになります。

 

と、こんな感じの問題です。

こうやって説明してみると、あっさりと腹落ちしますが、試験会場で初見でこの解釈意味不明な問題だとキッツイです。

実際ぼくは試験会場で「は?何言ってんの?」となりましたし、解釈も少数派解釈でやりました。おそらくここまで意見が割れる問題なので、多少の点数は入ったとは思いますが(むしろこれで点数入ってなかったら採点者許さんわ)、何とも後味も悪い問題でした。なのでやっぱりゴミ問題

 

さて、次回は第3問。これも中々整理して解くのが難しい問題だった記憶です。そしてそのあとは第4問、ゴミポエム。

 

次回もがんばりまふ。

 

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