診断士試験効率的勉強法!中小企業診断士 【2次試験解こうぜ】平成28年度 事例Ⅳ(その4)ラスト!

診断士試験系記事のトップを飾ってくれていたビックリマン(北斗の拳マン)もそろそろネタ切れ。ということで最後はこの方に締めて頂きましょう。

f:id:setagayadezil:20200418124525j:image

人気投票9位とか、やっぱりコアファンが多いですなぁ。

hokutosite.com

 

さて、長かった診断士2次試験 平成28年度事例Ⅳもこれで終わり。

www.setagayadezil.com

www.setagayadezil.com

www.setagayadezil.com

 

第1問(経営分析)と第2問(投資の意思決定)を解いたので、今回は第3問と第4問を纏めて解いてしまいましょう。

 

 

第3問

不振の創作料理店を閉めるかどうかの検討。配点15点と低めですが、完全なボーナス問題です。ここは混乱したり惑わされたりせずにキッチリと稼ぎましょう。

 

意思決定の基準となる尺度の値

まず与えられている店舗見積計算書を見てみましょう。

 

売上高       98

変動費       49

限界利益      49

個別固定費*      40

共通固定費配賦額  26

営業利益     ▲17

*店舗個別の付属設備及び器具備品は償却済み

 

ものすごくシンプルですね。ぱっと見たところ「営業赤字」

「だったらやめりゃいいじゃん!」と思いがちですがそうでもないのがこの問題。

費用構造に着目してみると、「変動費」「個別固定費」「共通固定費配賦額」と3つありますね。仮にこの店舗を閉店した場合(=売上ゼロ)どうなるか考えてみます。

  • 変動費:売上に連動するので、閉店により当然ゼロに。
  • 個別固定費:この店舗でかかる固定費なので閉店するとこちらも当然ゼロに。
  • 共通固定費配賦額共通固定費はこの店舗閉店に関係なく発生するので、閉店してもどこか他に配賦されるだけです。

つまり、閉店してコスト削減になるのは「変動費」と「個別固定費」だけです。

ということで、ここで採用する考え方が「貢献利益」。

 

この貢献利益と損益計算書に登場する限界利益、これらは諸説ありますが、診断士試験では統一的に以下の解釈とされています。

※管理会計上は限界利益=貢献利益とする場合もありますが、診断士試験では別モノとして扱います。

 

  • 限界利益 = 売上高 - 変動費
  • 貢献利益 = 売上高 - 変動費 - 個別固定費 = 限界利益 - 個別固定費

 

店舗閉店や部署閉鎖の問題は、この「貢献利益」を基準として考えていきます。つまり貢献利益がプラスならOK、マイナスならダメ、という点です。

 

なので答えは

貢献利益 = 限界利益 - 個別固定費 = 49 - 40 = 9百万円

ですね。

 

結論と理由

さて、貢献利益が9百万円とプラス(黒字)であることが分かりました。なので結論は「閉店すべきではない」となりますが、なぜそうなるのか?が問われています。

この店舗の損益計算書では、貢献利益は黒字だけど、営業利益は赤字。

貢献利益が黒字ということは、その店舗が共通固定費の回収に貢献していることを表しています。もし閉店してしまうと当然この貢献利益がなくなり、共通固定費配賦額だけが残るので、営業赤字額が▲17から▲26に増えてしまいます。この▲26は他店舗への共通固定費配賦額としてシワ寄せすることとなるわけです。

このヘンを50時でさくっと書いてみるとこんな感じ。

 

閉店すべきではない。貢献利益が正で共通固定費回収に寄与しており、閉店すると営業利益減となる為。

(47文字)

 

これで第3問ボーナス獲得!

 

第4問

若干ポエム臭のある問題。配点25点なので、(設問1)を事故らない範囲で適当にポエって、(設問2)をしっかり解いて得点ゲットしときましょう。

 

(設問1)

業者が運営するネット予約システムを利用することでD社の収益や費用はどのような影響を受けるか、という問い。これはポエムでも概念クソポエムではないので、そこまで難しく哲学的に考える必要はなさそうです。

せっかく「収益」と「費用」と書いてくれているので、素直にこの切り口で考えてみましょ。

設問文にヒント山盛りです。

 

  • 営業時間外でも予約受付可能
  • 業者検索サイトに店舗情報が掲載
  • 契約によっては広告等での露出増える
  • ネット予約システムの料金体系は業者によってさまざま。
  • 予約管理の必要があり、各店舗で予約管理に一定の時間が費やされている

 

これらを収益と費用に結び付けてみると

 

  • 収益面:営業時間外受付や露出増で客数が増加する、つまり売上(収益)拡大に寄与。
  • 費用面:当然システム利用料金が発生する。店舗での予約管理にも人件費等かかる。

 

となりますので、これらを60文字でキレイに纏めてみましょう。

 

収益面では営業時間外受付や露出増による客数増で売上増加、費用面ではシステム利用料や予約管理に関する人件費等費用増加する。

(60文字)

 

(設問2)

今度は自社でネット予約システムを導入した場合のシミュレーション。条件が色々と書かれてますが、CVP分析の問題ですね。

まず条件を整理しましょう。

  • 導入するシステム:取得原価20、耐用年数5年で残存価額ゼロ、つまり償却費4/年
  • 導入効果:予約管理費が各店舗で1/3になる。そう客手数料総額が2/3になる。

 

ちなみに利益計画(導入前)は以下。 

売上高        1,120

変動費*         560

限界利益          560

固定費                                430

(うち予約管理費)           (12)

経常利益                            130

*売上高に対する送客手数料比率は1.8%

 

まず①

導入前の損益分岐点売上高を求める問題。これは超シンプルなのでイタダキ!先ほどの利益計画(導入前)をそのまま使います。

 

変動費率=560 / 1,120 = 50%

損益分岐点売上高 = 固定費 /(1-変動費率)= 430 / (1 - 50%) = 860百万円

オシマイ。

 

次に②

今度は導入による損益分岐点売上高の変動額を求める問題。つまり先ほどの860百万円に対してどうなったか、というお話。

ここでは導入効果を加味していきます。

導入効果は先ほど書いた通りですが、売上高は変わらない前提で費用の変化を見ます。

まず変動費から。

送客手数料は変動費の中に売上高の1.8%入っていますが、これが2/3になると。

つまり変動費削減額は1,120 x 1.8% x (1-2/3) =6.72。

つまり新たな変動費は

560 - 変動費削減額6.72 = 553.28。

売上高は1,120で変わらないので、変動費率は553.28 / 1,120 = 49.4%

 

次に固定費

予約管理費(12)は固定費の中に含まれていますが、コレが1/3に削減されるらしい。

つまり固定費削減額は12 x (1-1/3) = 8。

ここで忘れてはいけないのが、システム導入による減価償却費の増加(4)です。減価償却費は固定費扱いになるので、これも加味します。

新たな固定費は

430 + 減価償却費4 - 固定費削減額8 = 426。

 

ということいで、損益分岐点売上高算出公式(=固定費 / (1 - 変動費率))を用いて、

426 / (1 - 49.4%) = 841.89 ≒ 842。

 

ここで問われているのは損益分岐点売上高の変動額なので、842 - 860 = ▲18

 

つまり答えは「18百万円(低下)」となりますね。

はい次。

 

ラスト③

最後の問題は導入前の固定費を基にした変動費率の変動による損益分岐点売上高の変動額を求める問題。ちょっと何のためにこれを求めるのかよく分かりませんが、①②と解けていればオマケボーナスです。

変動費だけ変えて、固定費はそのまま。本来は導入により予約管理費と減価償却費が変わるハズですが、これを見込みないという前提。

チャチャっと解いちゃいましょう。

 

損益分岐点売上高 = 固定費430 / (1 - 新変動費率49.4%) = 849.80≒850。

 

②と同じく変動費を求めるので850 - 860 = ▲10。

 

ということで答えは「10百万円(低下)」です。

 

 

おわりに

さて、これで平成28年度事例Ⅳ解こうぜは終了です。

この年度の問題は比較的オーソドックスな感じで、設問の順番や解答欄が大きなヒントになってました。一見すると苦手意識が出てしまう事例Ⅳ(財務会計)ですが、日々の勉強と演習、それと注意深く問題文や解答欄を見ていくことで正答率はドンドン高まると思います。

 

ということで今回はこのへんでー。

 

↓ポチっと貢献利益(限界利益も併せて理解)

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村

 

意思決定会計講義ノート

意思決定会計講義ノート

  • 作者:大塚 宗春
  • 発売日: 2001/12/01
  • メディア: 単行本
 
マンガで入門! 管理会計が面白いほどわかる本

マンガで入門! 管理会計が面白いほどわかる本