【経営分析】腕時計のリシュモングループ決算を紐解く(その1)

日本でも3月決算期会社の決算発表がひと段落つきましたね。

今回は上場企業各社、総じて第4四半期(20年1月-3月)が予想通り新型コロナの影響で凹んだケースが多かったようです。

20年度(4月~)についても、当然明るい見通しが出せず、厳しい決算発表・決算見通しとなった企業も少なくありませんでした。

 

さて、ぼくが頭の体操も兼ねて定期的にやるのが、興味のある企業の「経営分析」

診断士2次試験の事例Ⅳ(財務・会計)に通じるものがありますが、企業を数値面や戦略面から自分なりに分析してみるクセを付けておくと、社会人生活で結構役に立ったりします。

 

これまでは日本企業を軽く分析してきましたが、今回はせっかくこのドメインが不明なブログもあることなので、「腕時計」という切り口で海外の企業をやってみようと思います(飽きたらやめます)。これからまさに分析を始めるので、何回かに分けてお届けしてみます。

 

ということで「リシュモングループ」。3月決算期の会社で、先日5月15日に決算発表がありました。

 

 

リシュモングループとは

リシュモングループは腕時計3大勢力の一つに数えられるスイスの超大手企業です。Wikiさんからちょっと拝借。

リシュモン(フランス語: Compagnie Financière Richemont SA)は、主にジュエリー、時計、ファッションブランドの運営元会社を傘下に保有する企業グループ。

ファッション・宝飾品・時計類のラグジュアリーブランド市場において、LVMHに次ぐ第2位の企業である。スイスのジュネーヴ州ベルヴューに本社を置く。

ja.wikipedia.org

 

ちなみに腕時計3大勢力とは、このリシュモングループ以外には、LVMH(ルイヴィトングループ)とスウォッチグループです。売上規模的には、LVMH>リシュモン>スウォッチという順番。

 

LVMHはかの有名なルイヴィトンやロエベ・セリーヌ・ディオール等名だたるブランドが傘下にある、超巨大ファッション系コングロマリットです。

時計ではウブロ・タグホイヤー・ゼニス・ブルガリ(と勿論ルイヴィトン)といったブランドを擁しています。その他飲料ということでドンペリ他多数。凄まじい数のブランドを持っていますので、圧倒的規模なのも納得。

 

スウォッチは時計を中心としたグループで、ブレゲ・ブランパン・オメガ・グラスヒュッテオリジナル等のブランドを有しています。時計専業に近い為、LVMHとはだいぶ企業構造や戦略も異なる感じです。

 

こちらのサイトに3大勢力を中心とした、非常に分かりやすい時計メーカー関係図が載ってますのでご参照下さい。

www.rasin.co.jp

 

さて、リシュモングループが傘下に持つ時計ブランドは、というと

  • カルティエ
  • IWC
  • ジャガー・ルクルト
  • A.ランゲ&ゾーネ
  • オフィチーネ・パネライ
  • ピアジェ
  • ロジェ・デュブイ
  • ヴァシュロン・コンスタンタン
  • ヴァンクリーフ&アーペル
  • ボーム&メルシェ
  • モンブラン
  • ラルフ・ローレン

という感じです。こちらも雲上3大時計の一つヴァシュロン・コンスタンタンを含む有名どころが入ってますね。

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リシュモングループ決算サマリ

さて、5月15日に発表された決算結果、リシュモングループのIRサイトにばっちり掲載されていますね。

https://www.richemont.com/investor-relations/results-presentations.html

 

資料をざーっと見てみましたが、数値面では非常にメッセージが分かりやすい印象です。他のLVMHグループとスウォッチグループが12月決算なのに対し、リシュモンは3月決算だったので、新型コロナによる影響の説明もありました。

株主目線でよく作られた説明資料、という印象を持ちました(偉そうですんません)。

 

さて、肝心の実績は?というと、超ザックリ。

 

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決算説明プレゼン資料より拝借。

  • 売上は前年比+2%。但し、直近で買収したオンライン事業を除くと微減。第4四半期は新型コロナの影響で同期比18%(期末レートベース)減少。
  • 営業利益は前年比22%減少の1,518mil €
  • 純利益は前年比67%減少の931mil €
  • 現預金高は2,395mil €(前年比微減)

 

さて、これをどう紐解くか。次回以降、決算説明の内容をもう少し突っ込んんで見ていきたいと思いますが、これだけ見て予想するのは、診断士2次試験事例Ⅳ的な視点で行くと、

  • 売上は上がっているのに営業利益が下がっている。利益が大分圧迫されているが、値下げ圧力?それとも販売ミックスの変更で収益性が悪化したか?又は何か大きな特殊経費がかかっている?
  • 純利益の前年比減少幅が営業費のそれよりもはるかに大きい。減少の絶対額も大きい。営業外損失や特別損失として大きなアイテムあり?
  • 純利益が減っている割には現預金高はそこまで減っていない。CFはあまり傷んでいないが、営業CFはどうなっているのだろうか?投資CFは?

といった点が気になりますね。

 

今後の展開

さて、今後は以下をやってみようかなぁ、と思ってます。

  1. リシュモングループの19年度/20年度比較での経営分析
  2. 他グループ(LVMHとスウォッチ)との比較分析
  3. 戦略面での分析

腕時計好きにはちょうど良い教育素材になった感じです。何よりも大手上場企業ということで、財務情報含めて情報が潤沢にあるところが助かりますね。

 

うまく分析できたらリシュモングループ傘下の時計一本買うか・・・。

 

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